今回は、離婚を決意しているまでは言えないものの、夫と結婚生活を続けるかどうか迷っている場合に妻が取るべき行動を3つ紹介します。
―目次- ①すぐに結論を出さない ②10年後の経済的・精神的な自分の幸せを考える ③証拠を集める おわりに |
①すぐに結論を出さない
夫との結婚生活の継続に迷っている場合、「別居」や「離婚を切り出す」といった行動に出て、すぐに結論を出さないことが重要です。
たまたま夫婦関係がうまくいっていない時期かもしれませんし、先をよく考えることなく思い切った行動に出てしまうと、その後の離婚協議交渉や証拠集めが難しくなるおそれがあるからです。
離婚を前提に協議をするとしても、証拠を集めたうえで、事前に戦略を立てたうえで離婚協議や別居をスタートすべきなのです。
もっとも、耐えがたいDVやモラハラを受けている場合、早急に対応すべき場合があります。
そのような場合には、専門の弁護士に早期に相談することをお勧めします。
②10年後の経済的・精神的な自分の幸せを考える
すぐに行動をとらないとして、ではどうすればよいか?
離婚を取り扱ってきた弁護士としてのアドバイスとして、10年後の経済的・精神的なご自身の幸せを考えて(お子様がいる場合はお子様の幸せも含む)、結婚生活を続けるのがベストかどうかを考えることをお勧めします。
結婚生活で悩んでいる方の特徴として、「今のこの時のつらさ、苦しさ」にフォーカスされてしまい、なかなか先のことまで考えることが難しいことがあります。
しかし、そのような時こそ、結婚生活を続けることがご自身にとって良い選択肢となるかどうかを冷静に判断してください。
第三者に相談することで、客観的な視点の提供を受けることも可能です。
離婚を専門とする弁護士なら、結婚生活を続ける場合と離婚する場合のメリット・デメリットをプロの目線からアドバイスを受けることができるのでお勧めです。
③証拠を集める
最後に、結婚生活を続ける場合でも、離婚を前提に協議をする場合でも、財産分与や離婚原因等の協議に備えた証拠集めを始めておくことをお勧めします。
結婚生活を続ける場合でも、というのは、どこで離婚したい、と気持ちが変わるかはわからず、あらかじめいつ何が起きても大丈夫(例えば夫から逆に離婚を切り出される場合)、という準備をしておくことが重要だからです。
離婚協議をスタートする際に最も頼りになるのは客観的な証拠です(例えば夫が浮気をしている場合は不貞行為を証明する証拠、財産分与においては預金通帳や証券口座の把握)。
そのため、結婚生活で迷っている方は、万が一に備えて証拠を集めておくことをお勧めします。
おわりに
この記事では、離婚を決意した状況ではないものの、夫との結婚生活を続けるかどうかを迷っている状況における妻が取るべき行動を3つ紹介しました。
当事務所は、北海道、札幌にて離婚・男女問題において10年以上の経験を有する女性弁護士が、結婚生活に悩む女性のために法律相談を実施しています。
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