貞操権侵害の慰謝料請求の流れ

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貞操権侵害による慰謝料請求を行う場合の流れ

貞操権侵害の場合にどのように慰謝料を請求していくのか、そしてどういった経緯で解決に至るのかについて解説します。

交際相手が既婚者だと発覚した場合、動揺して何をしたらよいかわからない方、あるいは怒りからいきなり相手に「慰謝料を支払ってほしい」と切り出す方がいらっしゃいます。相手が独身だと信じていた場合、動揺してしまい感情的になるのも無理はありません。

しかし、貞操権侵害の慰謝料請求でまずしなければならないことは、慰謝料請求を認められるだけの客観的な証拠を集めることです。証拠を集める前に相手に慰謝料請求の姿勢が伝わってしまうと、相手に証拠を隠されるリスクが出てしまうからです。

貞操権侵害の慰謝料における具体的な証拠の集め方はこちら

証拠を集めた段階で、相手に対して慰謝料請求の通知を行います。これには、弁護士に依頼して内容証明郵便で送ることが最も効果的です。弁護士が正式に法律上の権利として慰謝料を請求すると相手に通告することで、相手にプレッシャーをかけることができます。

相手に慰謝料請求の通知を行って、貞操権侵害の慰謝料の金額、支払方法の交渉を行うことになります。この段階でも、交渉のプロである弁護士に依頼することで、適正な慰謝料の金額と支払方法を交渉することが可能になります。

交渉によって慰謝料の金額と支払方法について相手と合意ができた場合、示談書を締結することになります。これによって慰謝料の支払いを受けた段階で解決になります。示談書は法律上の書面になりますから、弁護士に依頼していれば事後のトラブルを防止する効果的な示談書を作成することが可能です。

交渉によって相手と合意に至らなかった場合には、民事裁判を起こして慰謝料を請求することになります。もっとも、相手にとっては裁判を起こされること自体がリスクですから、弁護士に依頼して民事裁判を辞さない姿勢を見せることで、交渉で終わることが多いです。

民事裁判は法律上の手続ですので高度な専門性が要求されます。そのため、民事裁判を起こす場合には、弁護士に依頼することをお勧めします。

民事裁判は通常は半年前後、長くて１年以上の時間がかかります。裁判中でも相手と和解によって解決することがあり、和解できない場合には判決によって裁判官が慰謝料の金額を決定します。

裁判で決まった慰謝料の支払いを受けることで解決となります。

このように貞操権侵害による慰謝料請求は、民事裁判まで見据えたうえで、十分な証拠を事前に集め、戦略的に交渉していく必要があります。

当事務所は、貞操権侵害による慰謝料といった男女問題に強い女性弁護士が所属しています。

既婚を隠して独身だとだまして女性と肉体関係を持つ男性の行為は卑劣と言わざるを得ません。当事務所の弁護士は、皆さまのお悩みに共感して丁寧にアドバイスすることをお約束します。貞操権侵害のトラブルでお悩みの方は、当事務所の法律相談をご利用ください。