離婚弁護士が教えるモラハラ夫への対処法3つ

今回のブログでは、「離婚弁護士が教えるモラハラ夫への3つの対応ポイント」を解説します。

 

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【ポイント①】冷静に対応するのが原則、ただし、本当につらい場合は逃げるべき

【ポイント②】証拠が重要!ふだんの生活で証拠集めを。

【ポイント③】早めに専門家に相談して将来の対応策を練りましょう!

 

当事務所が女性からの離婚相談を受けてきた経験上、配偶者からモラハラを受けている女性は、自尊心が低い方や、経済的に夫の収入に依存している方が多いため、なかなかモラハラ環境から逃れることができないのが実際です。

しかし、精神的に完全に追い詰められてからでは冷静な判断はできません。

今回解説する3つのポイントを押さえて、モラハラ夫への上手な対処法を身に着けていただければと思います。

 

【ポイント①】冷静に対応するのが原則、ただし、本当につらい場合は逃げるべき

モラハラとは、モラル・ハラスメントの略で、配偶者からの精神的な暴力、言葉や態度による嫌がらせを言います。

具体例としては、
・パートナーの学歴や仕事をばかにして配偶者をおとしめる発言や態度をとる
・細かい家庭内の決め事を勝手に作って押し付ける
・親戚や子供に配偶者の悪口を言う

といった行動が典型的です。

モラハラ夫は配偶者を常に見下しており、女性は弱い立場や気弱な性格でモラハラの環境から抜け出せず、苦しんでいる方が少なくありません。

また、小さい子供や住宅ローンを抱えており、モラハラ夫から逃れる方法はないと勘違いしている方も多いです。

しかし、モラハラが続くと、精神的な攻撃からうつ病や適応障害を発症してしまうことになりかねません(実際に、当事務所に離婚相談に来られる女性はメンタルクリニックへ通院している方もいらっしゃいます)。

このような場合にまずすべきことは、冷静になって「自分が何をすべきか」を考えることです。

離婚することか、配偶者と別居していったん落ち着くことか、それとも配偶者と話し合って夫婦関係を改善することなのか、どの選択肢がベストかはそれぞれの夫婦によって異なります。

もちろん、いったん将来を誓い合った夫婦である以上、夫婦関係を続けるのが第一の選択肢ですが、本当に苦しい場合は自分を守る行動をとってください。

自分を守る行動とは、別居を開始することや専門家に相談すること、行政や配偶者保護命令といった司法の力を借りることなどが含まれます。

子どもが小さい場合でも、あなたが仕事をしていなくても、無理をしてモラハラ夫と一緒にいる必要はないのです。

モラハラ夫から自分自身を守ること、本当に苦しかったら逃げてもよい、これが第一のポイントです。

 

【ポイント②】証拠が重要!ふだんの生活で証拠集めを。

2つ目のポイントは証拠集めです。

モラハラとは言葉があいまいであることからわかるように、何がモラハラであるかが不明確な場合が多いです。

しかし、あなたがモラハラ夫から苦しめられていて離婚を考えているなら、最も重要になるのはモラハラを証明する証拠です。

なぜなら、モラハラは裁判上の離婚原因になりますし、慰謝料の支払いを請求する根拠になるのです。

そのためには、きちんとした証拠を集めて第三者(最終的には裁判官)にモラハラがあったと認めてもらわなければならないのです。

モラハラを証明する証拠はさまざまですが、以下のものが代表例です。

・モラハラを裏付ける配偶者とのライン
・モラハラ言動を記録したボイスレコーダー
・モラハラが原因で精神を病んだ場合は診断書

ただし、どのような証拠が有力なものかは具体的な夫婦の状況によって異なります。

有効な証拠の種類や集め方は、離婚に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。

 

【ポイント③】早めに専門家に相談して将来の対応策を練りましょう!

3つ目のポイントは、モラハラ夫に悩んでいる場合、早めに離婚・男女問題に詳しい弁護士に相談することです。

弁護士に相談したからと言って離婚しなくてもよいのです。

そのまま夫婦関係を継続するという選択肢ももちろんあります。

しかし、夫婦問題を最終的に解決するのは法律となります。

そして、モラハラ夫に悩まされている場合、一人で悩んでいても解決策が見つからず、ますます精神的な暴力で状況を悪化させてしまう方が多いのが実際です。

そこで、第三者にあなたの夫婦関係を相談し、とることのできる選択肢を把握しておくことが重要なのです。

状況によってはすぐに離婚のために行動したほうが良い場合もありますし、そのまま生活を続けて証拠を集めた方が良い場合、あるいは、話し合って夫婦関係の改善を目指した方が良い場合もあります。

そのためには、離婚・男女問題に詳しい弁護士にアドバイスをもらうのが一番です。

なお、相談するタイミングは早ければ早い方がよいでしょう。なぜなら、夫婦関係を続ける場合でも、「どのような選択肢があるのか」ということを把握しておくのは、冷静に配偶者へ対応するために大事なことだからです。

当事務所の弁護士は、多くの離婚・男女問題を扱ってきた専門家として、丁寧にあなたの話をお聞きしてベストな解決策をアドバイスしています。

場合によっては離婚せずに婚姻関係を続けることをお勧めしますし、離婚手続きを進める場合のメリットやデメリット、どのような証拠が必要かを個別にアドバイスします。

北海道、札幌で離婚・男女問題にお悩みの方は当事務所の法律相談をご利用ください。

法律相談は事前予約制となっておりますので、電話(011-281-4511)、WEBフォームからご予約をお願いします。

弁護士に相談したことがない方からのご相談や、セカンドオピニオンを求めている方の相談も積極的にお受けしております。

 

※今回のブログではモラハラ夫に悩んでいる女性を取り上げましたが、女性からのモラハラで苦しんでいる男性を否定する趣旨はありませんので、注記いたします。

 

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