既婚を隠されていたのに相手の配偶者から慰謝料を請求された方へ

  • 「独身だと信じていた彼氏の妻から突然、不倫慰謝料を請求された」
  • 「彼氏が既婚者であることを知らなかったのに不倫の慰謝料を払わないと行けないの?」
  • 「独身だと騙された男性の妻から慰謝料を請求された場合、どう対応したらよいの?」

 

既婚を隠されていたのに相手の配偶者から慰謝料を請求された方へ

男性から既婚であることを隠され、独身であると騙されていたにもかかわらず、その妻から突然慰謝料の請求を受けて既婚であることを知ることになる女性からの相談を受けることがあります。

一般的には、男性が既婚であると知っていた女性が性交渉を行った場合、その妻に対して既婚男性と浮気相手の女性が慰謝料の支払義務を負うことになります。

もっとも、浮気による慰謝料は、女性が「男性を既婚であることを知っていた」ことについて故意・過失がなければ成立しません。故意は文字通り既婚であることを知っている場合です。これに対して、過失とは「男性が既婚であることを知ることができたのに、女性の落ち度によって知らなかった場合」です。例えば、職場での交際関係であれば、女性は通常は同僚男性が既婚かどうか知ることができる場合が多いでしょうし、フェイスブックといったSNSで男性の家族構成を知ることができるかも知れません。

一方で、婚活アプリで男性が独身と偽っていて、交際関係も真剣なものであると認められる場合には、男性が既婚者かどうかを知ることは難しいでしょう。このような場合には、妻からの不倫による慰謝料請求に対して、故意も過失もないということであなたが妻に対して慰謝料を請求することはできません。

むしろ、あなたは男性から既婚を隠されたことによって貞操権を侵害された被害者として、既婚男性に対して慰謝料を請求することができます。

もっとも、既婚であることが発覚してからも交際を続ける場合には、不貞行為による慰謝料の要件を充足することになります。そのため、既婚であることが分かったら、相手男性とはきっぱりと別れなければなりません。そうでなければ、相手の妻から慰謝料を請求されるリスクを負ってしまうことになるからです。

 

既婚であると騙されていたのに相手の配偶者から慰謝料請求された場合の対応方法

このように、相手男性が既婚であることを知らず、知らなかったことに落ち度もない場合には、騙されていた女性は男性の妻に対して慰謝料を支払う必要はありません。

しかし、妻に弁護士が就いている場合や、あなたが逆に騙されていたことによる慰謝料を既婚男性に対して請求したい場合、一人で対応することはお薦めできません。

なぜなら、弁護士と一般人が交渉をすると交渉力に差があるため、揚げ足を取られるおそれがあったり、相手の請求に対して効果的に反論きちんと証拠の準備をしなければならないため、既婚であることを知らなかった場合でも、慰謝料を請求された場合には、慰謝料請求に強い弁護士に対応を相談、依頼したほうがよいでしょう。

既婚であることを隠されショックを受けた上に、相手の妻から慰謝料を請求された場合はあなたの精神的負担はとても重いものになるでしょう。

当事務所は、慰謝料を含めた男女問題に強い女性弁護士が所属していますので、既婚を隠されてお困りの方は、当事務所の法律相談をご利用下さい。当事務所の弁護士が女性の立場に立って、あなたの思いに共感して真摯に法律相談に応じることをお約束します。

 

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