- 「貞操権侵害で慰謝料を請求する場合、どんな証拠が必要なの？」
- 「既婚を隠された男性に責任を追及したいけど、どう証拠を集めたらいい？」
貞操権侵害で慰謝料を請求する場合に集めるべき証拠とは
貞操権侵害で慰謝料を請求する場合には、以下の事実を証明しなくてはなりません。
- 「男性が既婚であることを隠してあなたと交際に至ったこと、つまりあなたが独身であると信じていたこと」
- 「交際によって性交渉を行っていたこと」
ここで重要なことは、客観的な証拠で証明できなければならない、ということです。
特に、「相手を独身と信じていたかどうか」という点について、男性に慰謝料請求をした場合、「既婚ということを隠していなかった」、「女性が既婚だと知っていた」、といった反論が男性側からされることになります。そのため、言った、言わないの水掛け論になってしまいかねません。
交渉によって慰謝料請求で合意できなければ、裁判を起こすことになりますが、裁判官は客観的な証拠によって慰謝料請求が認められるかどうかを判断するからです。そして、効果的な証拠があればあるほど、相手は民事裁判で不利になることがわかるので、交渉で解決しやすくなるのです。
上記の事実を証明する証拠としては、以下のようなものが考えられます。
- 男性が独身であるという前提の内容が記載されたLINE、メール（交際相手のものだけでなく友人とのやりとりの内容も証拠になる可能性があります）
- 男性と知り合ったのが婚活アプリや婚活パーティの場合、相手のプロフィールのスクリーンショット
- 男性と一緒に旅行に行った際の写真、一緒に取った写真など
- 男性の子どもを妊娠して堕胎した場合、診断書や同意書など
証拠集めのアドバイス
もっとも、男女の交際関係は千差万別であり、どのような証拠を集めることができるのか、効果的な証拠がどのようなものかは個別の当事者の事情によって異なってきます。
そのため、貞操権侵害を理由として証拠集めを考えている方は、慰謝料に強い弁護士に予め相談することで適切に証拠を集めていくことができます。
当事務所には、男女問題に強い女性弁護士が所属しており、既婚を隠された、独身だと騙されて傷ついている女性からのご相談、ご依頼を受けてきました。結婚を考えている女性にとって、既婚を隠して独身だと騙す男性の行為は極めて卑劣です。当事務所の弁護士は、傷ついた女性に共感して法律相談でアドバイスを行っていますので、貞操権侵害の慰謝料請求でお悩みの方は、当事務所の法律相談をご利用下さい。
