「配偶者と別れたいけど、何をしたらいいかわからない…」
「どのように離婚の話を切り出すのがベスト?」
「いきなり離婚協議を持ち出すべき?それとも事前に準備しなければならないことはないの?」
離婚協議をスタートする前にしなければならないこと
離婚協議を持ち出す前にまずしなければならないことは2つあります。
まず最初に、①離婚原因と②財産分与についてできる限りの証拠を集めることです(ステップ1)。
次に、離婚協議を進めた場合の最終的なゴールを見据えて綿密な計画を立てることです(ステップ2)。
ステップ1 証拠集め
いきなり配偶者に対して直接、協議離婚を持ちかけるのはお勧めできるやり方ではありません。
なぜなら、協議離婚の申し出に対して配偶者がどのように対応してくるかわからないこと、また、離婚協議が進んだ段階における条件交渉のために自らに有利な証拠を集めておくべきだからです。
もし配偶者が離婚自体を拒否した場合は、離婚をしたい側が離婚原因があることを証明しなければなりません。
離婚原因の典型例は浮気ですが、そのほかはこちらのページで詳しく解説しています。
例えば浮気を離婚原因として主張する場合は、これを証明するためには、浮気相手とホテルから出た写真や浮気相手と出かけたドライブレコーダーの音声記録、浮気相手とのラインのスクリーンショットが証拠になります。
これらを離婚協議を持ち出す前に集めるべきなのです。なぜなら、離婚協議を開始した後は、配偶者も敏感になって簡単には証拠をつかませないようにすることが多いからです(いわゆる泳がせている間に証拠をとる)。
また、離婚原因に加えて、財産分与に備えて配偶者がどのような財産があるのか(預貯金、株)をチェックして、できるだけ証拠として残しておくべきです。
婚姻期間中に増やした財産は財産分与の対象となりますが、万が一相手に隠されてしまうと十分な財産分与を受けられなくなる恐れがあるからです。
具体的には、相手のパソコンの証券会社やネット銀行のブックマークや預金通帳のコピーがあります。
ステップ2 離婚協議の戦略
次に、証拠を集めることができたら、どのように離婚協議を進めていくか、最終的にどこを落としどころにするかを具体的にイメージすることが重要です。
戦略の計画は必ず十分な証拠集めをしてから立てることをお勧めします。
なぜなら、具体的なゴールはどのような証拠があるかによって変わってくるからです。例えば、配偶者が離婚したくない場合で、こちらが離婚原因の証明が難しい場合は、ある程度、離婚条件を譲歩して相手に離婚するメリットを提供する必要があるかもしれません。
一方で、明らかな浮気の証拠がある場合は、強気に離婚協議の交渉をすることができるでしょう。
このように、離婚協議をどのように進めるかはケースバイケース、証拠次第ということになります。
そして、夫婦関係は個々のカップルによって千差万別である以上、どのような証拠が有効か、どのように協議離婚を進めるべきかは、皆さまの個別の状況によってアドバイスが異なってくることになります。
協議離婚には弁護士のサポートを受けることをお勧めします
いま、離婚しようかどうか迷っている方も、離婚は決めているがどのように進めるかわからない、という方も、事前に離婚に詳しい弁護士に相談することをお勧めします。
なぜなら、離婚問題は、離婚原因、財産分与、養育費、親権といった多くの法律問題が複雑に関わるため、専門の弁護士のサポート受けながら進めることが、最終的に「得」な解決につながるからです。
当事務所は、札幌市で10年以上にわたって離婚問題を取り扱った経験のある女性弁護士が、皆さまの個別の状況に応じて最適なアドバイスを行っています。
法律相談は事前予約制となっておりますので、電話(011-281-4511)、WEBフォームから事前にご予約くださいますようお願いします。